専門家コラム 2019.04.25 木

遺伝子検査とDNA検査の違いとは?基礎知識をつけよう!

遺伝子検査とDNA検査・・同じだと思っていませんか?実は全然違います。ではいったい二つの違いは何なのでしょうか?今回は遺伝子検査とDNA検査、この両者の検査の違いについて迫ってみましたので参考にしてくださいね。

スーツ姿の女性

遺伝子検査=DNA検査じゃないの!?
いいえ、違います。

実は私もいままでずっとそう思ってきました。
ではいったい遺伝子検査とDNA検査の違いとは何でしょうか?

今回は遺伝子検査とDNA検査、この二つの検査の違いについて迫ってみました!

遺伝子検査とDNA検査の基礎知識!

dnaの画像

ここでは遺伝子検査とDNA検査の基礎知識を簡単に書いておきます。

遺伝子検査

遺伝子検査とは、その人が持つ特定の遺伝子を調べ、その人の体質やその遺伝子があることでなりやすい病気を調べることが出来ます。

自分の体質や、なりやすい病気を知ることでダイエットに役立てたり、その病気を防ぐために自分で対策を立てることが出来ます。

DNA検査

DNA検査とは、DNA鑑定ともいい、親子関係や血縁関係があるかないかを調べることが出来ます。

DNA検査はその人の特徴を示すDNAの配列と、その人と比較したい人物のDNAの配列を比べたときに、似たような特徴があるかどうかを判断するものです。
あくまでも血縁関係を調べるためのものなので、遺伝情報を示す部分は検査はしません。

→以上が遺伝子検査とDNA検査の簡単な基礎知識なります。
ちなみに価格ですが項目により変動しますが、両方とも基本項目なら10万円以内で検査ができます。

遺伝子検査とDNA検査の違い

遺伝子検査とDNA検査の違いは上記に書いたように

  • 遺伝子検査:体質病気を知るための検査
  • DNA検査:親子関係・血縁関係を知るための検査

になります。
DNA検査をしても体質や病気を知ることは出来ませんし、反対に遺伝子検査では親子関係や血縁関係はわかりません。

自分がどんな病気になりやすいか、どんな体質かを知りたい場合は遺伝子検査、両親と血がつながっているかどうかを知りたい場合は、DNA検査を行うことになります。

そもそも遺伝とDNAが違います!

研究者

遺伝子検査とDNA検査の違いは上記で理解していただけたかと思います。
ここではもう少し詳しく「遺伝」と「DNA」の違いを見ていきます。

実は遺伝=DNAと思っている方は多いと思います。(実は私もそうでした。)
しかしこの2つは厳密には違ます。

遺伝子とは「生体の設計図」と言われていて、アミノ酸の配列を決めています。
私たちの体はたんぱく質からできていて、たんぱく質の元はアミノ酸です。

アミノ酸には、全部で21種類あり組み合わせによって、様々な働きを持つたんぱく質を合成し体の機能に携わります。
この組み合わせ、つまりアミノ酸の配列を決定しているのが「遺伝子」です。

そしてその配列を決定している遺伝子の存在場所が「DNA」になります。
DNAは「デオキシリボ核酸」といい細胞内の細胞核の中にあります。

よくDNAの画像を検索すると二重螺旋図になっていますが、この螺旋図の塊こそDNAで細胞の外に情報を伝達する役割があります。

このようにそもそも遺伝子とDNAは異なるので、検査にも違いが出くるのです。

遺伝子検査とDNA検査でわかること

遺伝子検査

遺伝子検査とDNA検査には検査項目にも違いがあります。

遺伝子検査

遺伝子検査ではその人の体質やかかりやすい病気についてわかると書きました。
実は遺伝子検査には3種類あり、それぞれわかることが違います。

・病原体遺伝子検査

医療現場には欠かせない技術で、ウイルスや細菌などのDNAを検出・解析する検査のことを言います。
特定の感染症に感染していないかどうかを調べるのに重要な遺伝検査です。

・ヒト体細胞遺伝子検査

癌化してしまっている細胞の中から、癌細胞特有の遺伝子の異常を検出するために使用されます。
この検査は病院で白血病の検査に使用されています。

・ヒト遺伝学的検査

私たちが遺伝子検査を行うときに受ける一番ポピュラーな検査です。
この検査はもともとその方が持っている、変わらない遺伝子の特徴を調べ、病気や体質などをチェックする検査です。

事前に自分がなりやすい病気を知っておくことで、いざなったときに正しい対処法が出来ます。
さらに、肥満遺伝子、薄毛、肌質の体質に関係するものや、学習能力、運動能力、性格も調べることが出来ます。

DNA検査

DNA検査は親子関係や血縁関係がわかる検査だと書きましたが、実はいろいろな関係を知ることが出来ます。

・親子鑑定

父と子、母と子など名の通り親子関係を調べます。

・兄弟鑑定

兄弟鑑定では、その人の父親と母親が同じであることを証明します。

・叔父、叔母鑑定

もし実の親が鑑定できないときは、叔父や叔母鑑定を行い血縁関係を調べます。

・祖父母鑑定

叔父、叔母鑑定同様に、実の親が鑑定できないときに検査します。

・双子鑑定

双子の一卵性かまたは二卵性かを調べることが出来ます。

・母子鑑定

母と子が親子関係にあるかどうかを知らべます。

・法医学鑑定

DNAが誰のものなのか事件解決のために調べます。

・Y染色体鑑定

男系の血統を調べるために検査します。

・個人識別鑑定

血液型よりも個人の証明となるのが目的で行われます。

まとめ

驚く女性

いかがでしたか?
今回は遺伝子検査とDNA検査の違いについて見てきました。

遺伝子検査→体質、かかりやすい疾患
DNA検査→血縁関係

ということがわかりましたね。
ぜひ二つの検査の違いを理解して検査を受けることが大切です。

遺伝子検査もDNA検査は近年自宅でも簡単出来ると注目されています。
興味がある方はぜひ受けてみてはいかがでしょうか?