基礎知識 2018.04.04 水

染色体・DNA・ゲノム・遺伝子の違いを解説!

遺伝子の研究が進み近年では検査キットなど、私たちの生活と遺伝子が身近なものになってきました。では良く耳にする、ゲノム・遺伝子・DNA・染色体とはなんなのでしょうか、詳しく説明していきます。

遺伝子

遺伝子の研究が進み、犯罪捜査ではDNAで個人を特定したり、遺伝子は親から子へ受け継がれる「遺伝」について調べることが出来ます。

近年では遺伝子検査キットという自分が将来発病しやすい病気を知ることが出来るものなど遺伝子は私たちの暮らしに溶け込みつつあります。

さらに染色体異常によって起こる病気もあり、遺伝子やDNA、染色体、ゲノムなどの単語を耳にする機会は非常に増えました。

でもそれらの単語が何を示していて、どのような違いがあるのかはっきりとわかる人は殆どいないのではないでしょうか。

そこで今回の記事ではゲノム・遺伝子・DNA・染色体の違いについてご紹介します。

DNAと遺伝子の違い

dna

DNAと一緒に登場することが多いのが遺伝子です。

まずはこの2つについて見ていきましょう。

DNAは遺伝子情報を記録している物質のことで、英語表記である「Deoxyribo Nucleic Acid」の頭文字を取ったもので、日本語ではデオキシリボ核酸と呼ばれています。

「Deoxyribo Nucleic Acid」はデオキシリボースという物質を含んでいる核の中の酸性を示す物質という意味です。

少し難しいですが、DNAは4種類のリン酸および塩基配列が結合し組み合わさっている二重螺旋構造によって構成されています。

それぞれの塩基には名前が付けらえていて、アデニン(A)・チミン(T)・グアニン(G)・シトシン(C)と全部で4種類に分類されています。

この塩基配列によって何を示しているのかというと人の身体の構造について必要な情報を表す働きがあります。

わかりやすく言うと人の身体を作るために必要な設計図がDNAなのです。

では遺伝子とは何なのでしょう?

実は遺伝子はDNAの存在が深く関係していて、DNA無くして遺伝子は無いのです。

DNAは精子と卵子の中にも存在していて、受精を経て親の持つ情報が子へ遺伝します。

現在では、子どもの遺伝子検査を受けさせて、自分たちのどのような遺伝子を受け継いでいるのかを調べ、子どもの才能を伸ばす教育が世界中で行われてもいます。

もちろん髪の毛の色や目の色、外見的な特徴はもちろん病気になりやすいなどの身体的特徴も遺伝します。

このようなDNAに含まれていて子孫へ受け継がれていく特徴を「遺伝形質」と呼んでいます。

そしてその遺伝形質を決めている因子のことを遺伝子と呼んでいるのです。

遺伝子はDNA上のタンパク質の作り方を記録している場所です。

ちなみにヒトが持っているDNAの塩基配列は99.9%が同じで、残りの0.1%に違いがあると言われています。

この違いのある部分に遺伝子が含まれているという事なのです。

DNAと染色体の関連性は?

染色体

DNAについてはどのようなものかわかりましたね。

染色体についてはこちらに詳しく書いてありますが、

DNAは遺伝子を含んでいる事から、遺伝子とDNAは同じように語られることが多いです。

それと同じようにDNAと染色体も同じように語られやすいです。

その理由は染色体がDNAとヒストンという物質で出来ているからです。

どういうこと?と疑問に思われるかもしれませんが、DNAの塩基配列は非常に長く、折りたたまないと細胞内に収めるのは無理なのです。

DNAはヒストンに巻き付くことで細胞内に収まる大きさに折りたたまれるのです。

染色体という名前の由来は色素でよく染まることから染色体と呼ばれています。

動物・植物によって染色体の本数に違いがあり、人間の場合は23対・計46本の染色体があります。

染色体はDNAの塊だと覚えておきましょう。

ゲノムとはいったい何?

ゲノム

あまり聞き馴染みのない言葉なのが「ゲノム」です。

ゲノムについて理解するためにはDNAの存在は必要不可欠です。

ヒトのDNAには約2万2千個もの遺伝子があると言われています。

その他の部分は遺伝子にはならない部分ですが、人体を構成するうえで必要なものです。

これらの部分は遺伝子の調節に関わっていた李、新しい未知の発見があるかもしれない部分で、遺伝子情報は遺伝子以外にも含まれていると考えます。

そこで定義したのが「遺伝情報の全体」です。

この遺伝子情報の全体のことを「ゲノム」と呼び、ヒトが持っているゲノム=ヒトゲノムと呼ぶようになったのです。

遺伝子検査キットとは?

検査

人体だけでなく生物・植物も持っているのが遺伝子情報です。

そんな遺伝子情報は解析が進められ、どのような遺伝子を持っている人が病気になりやすいのかなど研究されています。

実際に医療機関でも検査が行われていて、乳がんや卵巣がんの発病リスクを正確に調べることが可能となりました。

今後もこのような研究が進められればより多い病気の種類・確率を導き出すことが出来るでしょう。

しかしそんな医療機関が提供している遺伝子検査に先駆けてAmazonや楽天など通販サイトで「遺伝子検査キット」というものが販売されています。

遺伝子検査キットでは口の中の粘膜に含まれる細胞から遺伝子を解析し、将来発症しやすい病気を知れたり、自分の祖先のルーツ、性格、 適切なダイエット方法などを調べる事が出来るのです。

遺伝子検査キットが人気の理由

ではなぜ遺伝子検査キットがここまで注目を集めているのでしょう?

遺伝による病気と言えばガンが有名ですが、検査キットではガンだけでなく生活習慣病なども検査することが出来ます。

自分に将来起こりやすい病気を知ることで異常を感じた際に早期発見・早期治療が出来るのです。

でも検査と聞くと時間も手間もかかるとマイナスなイメージがありますよね。

遺伝子検査キットの場合は購入したパッケージに付いてくる専用の唾液サンプル採取用の綿棒と容器・返送用封筒が入っています。

自分の唾液を綿棒で採取し、容器に入れて返送用封筒で送るだけなので非常に簡単です。

その後は自宅に結果が送られてくるので、自宅に居ながら検査が出来ると忙しい人でも試せるのが魅力です。

ガン家系の人や生活習慣病かもという人はぜひ一度検査を行ってみてはいかがでしょうか。

この記事のまとめ

いかがでしたか?

今回は、ゲノム・遺伝子・DNA・染色体の違いについてご紹介しました。

DNAは身体を作る設計図で、その中に遺伝子が含まれているという事になります。

さらに糸状のDNAがヒストンに巻き付いて作られたのが染色体です。

何が何だか分からなくなりますが、それぞれの関係性がわかることでどのようなものなのかが正しくわかります。