基礎知識 2018.04.07 土

犬の遺伝病「PRA」とは?愛犬のために知りたい情報をお届け

ペットを飼おうかな?と思っている方、すでにペットを飼っている方に知っていただきたいのが「遺伝病」です。病気が親から子へ受け継がれてしまいます。発病すると死に至るものもあります。今回は「PRA」について書いていきます。

犬と飼い主

PRA(進行性網膜萎縮症)と呼ばれる犬の遺伝病はご存知でしょうか?

ペットを飼おうかな?と思っている方、すでにペットを飼っている方に知っていただきたいのがこの「遺伝病」です。

悪質なブリーダーによる異常な繁殖は社会的にも問題になっていて、度々ニュース番組やTV番組の特集、個人ブログなどで紹介されています。

そんなペット業界に蔓延しているのが遺伝病で、親から子へ受け継がれてしまう病気です。

遺伝病にも種類があり、命にかかわるものから目が見えなくなってしまうものまで様々です。

今回の記事では、犬に起こる遺伝病の「PRA」についてご紹介します。

犬に起こる遺伝病について

愛犬と飼い主

遺伝病は、遺伝子の異常によって起こる疾患で、基本的に検査をすれば発症する因子を持っているのか分かります

しかし検査費用がかかるため、お金儲けを優先して劣悪な環境で飼育・繁殖を行っているブリーダーは検査を行わずに遺伝病の因子を持っている犬を交配させます。

遺伝病を持っていない正常な犬を「クリア(ノーマル)」、因子を持っているが発症の危険性がない犬を「キャリア」、発症する因子を持っているのが「アフェクテッド」と呼ばれています。

遺伝病の因子は劣性遺伝なのでノーマルとノーマル同士・ノーマルとキャリア同士を掛け合わせてもアフェクテッドは生まれません。

しかしキャリアとキャリア・アフェクテッドとキャリア・アフェクテッドとアフェクテッドを交配させた場合はそれぞれ25%・50%・100%の確率で親犬から子犬へ遺伝病は受け継がれてしまいます。

そのため、アフェクテッド・キャリアでの交配は行わないことが原則となるのですが、そのことを無視して乱繁殖を行うブリーダーのせいで愛犬が将来病気持ちになってしまうのです。

遺伝病の種類

実は遺伝病と呼ばれるものには様々な種類があり、今回ご紹介する「PRA」は数ある遺伝病の一つでしかありません。

犬は沢山の犬種が作られ、現在も繁殖されています。

犬種によっても発症しやすい遺伝病・発症する遺伝病が異なり、一概にこの遺伝病が発症しますとは言えません。

しかし発症すると健康を害するだけでなく死に至るものもあります。

中でも発症する遺伝病が多いものを一覧で見てみましょう。

  • ・コリー眼異常(CEA)
  • ・ガングリオシドーシス(GM1)
  • ・変性性脊髄症(DM)
  • ・遺伝性好中球減少症(TNS)
  • ・股関節形成不全(HD)
  • ・フォンビルブランド病(VWD)
  • ・セロイド・リポフスチン症(CL)

代表的なものでもこれだけの種類があります。

犬の遺伝病「PRA」とは?

犬病気

数ある遺伝病の中でも発症する犬が一番多く、どんな犬種でも発症する危険性があるのが「進行性網膜萎縮症(prcd-PRA)」という遺伝病です。

その名前の通り進行性の病気で、目の網膜が萎縮してしまい視力が時間が経過することで次第に失われていく病気です。

トイプードルなどの人工的に作られた洋犬に多くみられるもので、色素が薄い犬ほど注意が必要です。

残念ながら完治する治療方法は確立されておらず、症状を遅らせる治療方法しかありません。

長期的な治療となるため愛犬の負担になるだけでなく、飼い主さんにも経済的な負担がかかります。

さらにいつかは見えなくなってしまうため、治療することの意味が分からなくなって悩みを抱える人も居ます。

しかし早期に発見し、治療を行えば生きてる間に失明する可能性は低くなります。

そのためには愛犬のちょっとした異常に気付いてあげることが大切です。

進行性網膜萎縮症を発症すると

進行性網膜萎縮症を発症すると愛犬にどのような異常が現れるのでしょう?

まず光を感じる器官が弱くなるため、暗い場所や夜のお散歩に行くのを嫌がったり、暗い場所で障害物にぶつかってしまいます。

家での生活は長年慣れ親しんだものがあるため、目がある程度見えてなくても普通に生活していますが、慣れていない場所へ行ったときに不安がるような動きを見せます。

また、呼びかけに応じるのが鈍くなったり、飼い主さんの足にぶつかるなどの行動が昼夜問わず訪れます。

犬は嗅覚が鋭いため、失明していること自体に気づきにくく、検査をしたらすでに完全に失明していたなんてこともあります。

遺伝病は遺伝子検査キットで

検査

遺伝病は遺伝子の異常によって引き起こされるため予防することは不可能ですが遺伝子を検査することで発症するリスクは把握することが出来ます。

自宅に居ながら愛犬の遺伝子を検査できる「遺伝子検査キット」というものが販売されています。

遺伝子は全ての細胞に含まれているため、遺伝子検査キットではペットの唾液サンプルを取り、検査機関へ郵送するだけでとても簡単です。

サンプル採取用の綿棒と返送用封筒は購入パッケージに入っていますので、自宅から出ることなく愛犬の遺伝病リスクの結果を受け取れるのです。

遺伝子検査キットによって調べられる病気が違ったり、どれか一つを選び、検査をお願いする形となるため販売サイトの説明書きをよくご確認ください。

犬の遺伝病PRA、まとめ

いかがでしたか?

今回のページでは、犬に起こる遺伝病の「PRA」についてご紹介しました。

進行性網膜萎縮症(PRA)はトイプードル・ミニチュアダックスフンド・チワワなどに多い病気で、発症すると失明する病気です。

検査をすることで因子を持っているのかわかりますが、発症すると完治はできないので治療費用がかかってしまいます。

今後遺伝病の因子を持つ犬が誕生しないためにも悪質なブリーダーから購入しない、購入前にしっかりと検査を行っているペットショップで購入するなどしましょう。